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個人間融資掲示板には詐欺やヤミ金がいっぱい!危険には近づくな

個人間融資掲示板には詐欺やヤミ金がいっぱい!危険には近づくな

延滞や債務整理の過去があり、正規業者では借りられない人の注目を集めているのが個人間融資です。

インターネットを通じて見知らぬ人からお金を借りることができ、ハートステーションやアルファ、レンタルキャッシュなどいくつもの専用掲示板が開設されています。

使い方は簡単で、掲示板に書き込んで貸してくれる人が現れるのを待つだけ。消費者金融のような審査がなく、貸主さえOKしてくれたらブラックでも借りることが可能です。

これは「どこでも借りられない・・・」と悩んでいる人が興味を持つのも無理はありません。

でも個人間融資の掲示板にはヤミ金や詐欺業者がウヨウヨしています。むしろヤミ金や詐欺業者がほとんどですから、絶対に使ってはいけません。

個人間融資とは何かという基礎知識と、使ってはいけない理由についてご紹介します。

個人間融資ってなに?掲示板サイトでの借り方・貸し方

個人間融資はその名のとおり、個人間でのお金の貸し借りです。

個人間の融資ですから、業者で借りるときのように職場に在籍確認の電話がかかってきたり、信用情報を調べられたりする審査はありません。

ですから、信用情報に問題があって正規の貸金業者の審査に通らないような人たちが、インターネットを通じて「個人からでもいいから、何とかどこかからお金を借りたい!」と思って利用しています。

個人間融資の仕組みについてご紹介します。

個人間融資で借りる・貸すためには掲示板に書き込む

個人間融資では、インターネット上の専用掲示板やTwitterなどのSNSで借り手と貸し手が連絡を取り合って、貸し借りについて合意したら融資が実行されます。

借りたい側(借主)は、このように書き込みます。

貸したい側(貸主)は、Twitterや掲示板にこのように書き込みます。

個人間でも金利は利息制限法を守らなきゃ!でも実際にはうやむや

個人から借りるときでも、利息は「利息制限法」という法律にのっとって払うことになります。

元本(借りる額) 上限金利(年)
10万円未満  20%
10~100万円未満 18%
100万円以上 15%
しかし個人間融資だと金利をちゃんと表示しないで、「10万円貸して、1カ月後に11万円返してね」などと指示されることも多いです。この場合、金利が利息制限法に定められている上限以下かが確認しづらいという問題があります。

しかも、目の前のお金をとにかく借りたいという人が利用しているので、金利が法律の上限を超えていても(違法でも)目をつぶって借りてしまうのです。

個人間融資って「ソーシャルレンディング」ともいうんでしょ?maneo株式会社だったりSBIソーシャルレンディング株式会社とかもやってるみたいで、なんか新しそうでかっこいいよね。
あら、難しい言葉知ってるじゃない。一般的にソーシャルレンディングという場合、合法的な企業が扱っている「資金が必要な中小企業と投資家を結び付けるサービス」を指すわ。でも今話題にしてる個人間融資は全くの別物!名前に騙されちゃだめよ。

個人間融資掲示板はヤミ金と詐欺業者の森

個人間融資で融資を受けるのは、正規の貸金業者では借りられない人たちです。そして、そういう人たちを虎視眈々と狙っているのはいわゆるヤミ金です。

個人間融資掲示板はヤミ金などの悪徳業者にとって、ターゲットを探す絶好の狩場となっています。

個人間融資の貸主の中には、本当に個人でお金を貸している人もいますが、詐欺業者やヤミ金が大多数と思って間違いありません。

ヤミ金は借主違法な利息を要求し犯罪の片棒を担がせる

個人間融資の掲示板で活動しているヤミ金は、お金は実際に貸してくれます。しかし、利用者に利息制限法の上限を超える高額な利息を要求してきます。

利息をふっかけてなかなか返済を完了させないこともありますし、返済完了後に押し貸しという手口で、勝手に貸付をしてくるかもしれません。

さらには、貸主に銀行口座を新たに作らせて口座売買させ、犯罪の片棒を担がせることもあります。

銀行口座の売買は犯罪収益移転防止法違反なので、ヤミ金被害者の借主に1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられてしまいます。

突然音信不通に!個人間融資掲示板に潜む詐欺業者の目的と手口

個人間融資の掲示板には、ヤミ金だけではなくて詐欺業者も潜んでいます。そもそもお金がない人が相手なのに、何が目的の詐欺なんでしょうか。

詐欺業者の主な目的にはこんなものがあります。

  • 個人情報をだまし取る
  • 保証料や手数料として数千円程度の少額のお金をだまし取る
  • わいせつ目的
  • アフィリエイト収入目的でFX口座開設などをさせる

詐欺業者の場合、指示通りに行動させられた挙句、結局音信不通になってお金は貸してもらえないことになります。

ヤミ金や詐欺業者の特徴的な書き込みの見分け方

個人間融資掲示板ではこんな書き込みに注意しましょう。

  • 24時間受付できます
  • ブラックでもOK

24時間体制で受付できるなんて、数人でシフト組まなきゃ無理ですよね。組織的に動いているという証拠で、個人ではあり得ません。

さらに、ブラックでも貸したいと思う普通の個人なんていないと思いませんか。個人ということをしつこくアピールしている書き込みも怪しいですよ。

ヤミ金や詐欺業者が多いっていうけれど、本当に個人でお金を貸している人もいるんでしょ?
ほとんどいないわ。冷静に考えてみて。普通の個人が、正規業者で借りられないような人にお金を貸したいと思わないはずでしょ。

そもそも個人間融資専用掲示板自体が貸金業法違反

個人間融資の危険性がわかってきましたよね。個人間融資掲示板には違法な闇金や、詐欺師がたくさん潜んでいます。

さらに、ヤミ金問題などに取り組む弁護士や司法書士からは「個人間融資専用の掲示板を運営すること自体が貸金業法に違反しているのではないか」という指摘もあがっています。

個人間融資専用掲示板運営は貸金業法に違反している

掲示板を運営している個人や会社がお金を貸しているわけではありませんが、実は貸金業というのはお金を貸付する業種だけを指すのではありません。貸付の媒介も含まれることが貸金業法第二条で定義されています。

第二条  この法律において「貸金業」とは、金銭の貸付け又は金銭の貸借の媒介(手形の割引、売渡担保その他これらに類する方法によつてする金銭の交付又は当該方法によつてする金銭の授受の媒介を含む。以下これらを総称して単に「貸付け」という。)で業として行うものをいう。ただし、次に掲げるものを除く。

でも専用掲示板を運営している人は、利用者からお金をもらってるわけではありませんね。商売しているわけではないのに貸金「業者」になるのでしょうか。

これについては少し古い話ですが、昭和29年に最高裁判所大法廷で「貸金業」として認められるには、報酬や利益を得ているかは関係ないという判断が出ています。

つまり掲示板の運営が営利目的でなくても貸金業に相当するとみなされ、貸金業の営業許可を得ず個人間融資専用掲示板を運用するのは違法だということになるんです。裁判所が掲載している裁判例を見てみると次のような内容が記されていました。

一 貸金業等の取締に関する法律二条第一項にいう「貸金業」とは反覆、継続の意思をもつて金銭の貸付又は金銭の貸借の媒介をする行為をすれば足り必ずしも報酬若しくは利益を得る意思またはこれを得た事実を必要とするものではない。

個人間融資専用掲示板を運営するのは貸金業の許可を得てないと違法なのか。じゃあTwitterとか2ちゃんねるはどうなの?
Twitterなどのシステムを利用して自然発生的にできあがったものなら、だれが作ったとか管理者だとかってわけでもないから責任を問えないけれど、最初から個人間融資の媒介を目的にしている掲示板は違法だと思っていいわ。

個人間融資を利用したら絶対トラブルに巻き込まれる

個人間融資の仕組みと、個人間融資を利用してはいけない理由を紹介してきました。

個人間融資掲示板に書き込んでいるのはヤミ金や詐欺業者がほとんどです。

掲示板運営者・管理者も「貸し借りは個人同士の責任で行ってください。トラブルについて責任は負いません」というスタンスなので、何の頼りにもなりません。

どうしてもお金が必要なら、信用情報に掲載されている事故情報が消えるまでは親や兄弟に借りてしのぎましょう。

それも無理なら、生活困窮者向けの公的な融資制度である「生活福祉資金貸付制度」の利用も検討してください。

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