ゆうちょ銀行は、スルガ銀行のカードローンを媒介する代理業者。そのためカードローン「したく」の契約はスルガ銀行と行うことになります。
一方で「500万円を超える借り入れは不可」「即日融資は不可」といったデメリットもあるので、実際使ってみて不便に感じないか確認が必要です。
この記事では、ゆうちょ銀行が代理業者となるカードローン「したく」の基本情報やメリット・デメリットについて解説。また「職場に在籍確認の電話がかかってくるの?」「ゆうちょ銀行のカードローン審査に通るか心配」といった疑問・悩みにもお答えします。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」の商品概要(基本情報)
ゆうちょ銀行カードローン「したく」の基本的なスペックは次のとおりです。申込資格や限度額(借りられる金額)などが希望に沿っているか、確認しておきましょう。
申込資格 | ・申込時年齢が満20歳以上70歳以下 ・安定した収入がある |
---|---|
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 10万円~500万円 (初回は300万円まで) |
金利 | 7.00%~14.90% |
金利計算 | 毎日の最終残高1,000円以上について、付利単位を100円とした365日とする日割り計算 |
申込方法 | ・インターネット ・電話 ・ゆうちょ銀行窓口(スルガ銀行ローン取扱店) |
必要書類 | ・本人確認書類 ・所得確認書類 |
借入方法 | ATM |
返済方法 | ATM |
返済期日 | 毎月1日※ |
提携ATM | ・ゆうちょ銀行ATM ・スルガ銀行ATM ・セブン銀行ATM ・イオン銀行ATM ・イーネットATM ・タウンネットワークサービスATM ・その他全国の提携金融機関 |
ATM手数料 | 場合によっては有料 |
必要書類の詳細については「ゆうちょ銀行カードローン「したく」の申込方法と必要書類」で説明しているので、そちらを確認してください。
それでは次の章から、この基本情報をもとに「したく」のメリット・デメリットについて解説します。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」のメリット
ゆうちょ銀行カードローンが代理業者として媒介している、スルガ銀行のカードローン「したく」には、次のようなメリットがあります。
- 銀行ならではの安心金利
- 口座開設不要
- 3,000円からと安い毎月の返済額
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」のメリット1、安心な金利設定
ゆうちょ銀行カードローン「したく」の金利は7.00%~14.90%。
とくに最高金利は銀行ならではの安心金利で、大手消費者金融の一般的な最高金利より4%ほど安く設定されています。
そのため次のような人は、支払い利息を抑えて利用できる可能性が高いです。
- 希望限度額が少額の人
- 初めてカードローンを申し込む人
ゆうちょ銀行カードローン「したく」のメリット2、口座開設は不要
ゆうちょ銀行のカードローンは、返済用口座の開設をしなくても申し込みできます。
実は「その銀行の口座がないと申し込みは不可」というカードローンも多いんです。そのため「したく」は申し込み・契約手続きに手間がかからないカードローンといえます。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」のメリット3、毎月の返済額が安い
カードローンでお金を借りるとき「毎月いくら返済すればいいか」「約定返済額は無理なく払える金額か」は気になるところですよね。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」は、借入残高が10万円以下なら毎月の返済額が3,000円からと安いので安心。
その他の約定返済額は、次のように設定されています。
借入残高 | 約定返済額 |
---|---|
10万円以下 | 3千円以上 |
10万円超20万円以下 | 6千円以上 |
20万円超30万円以下 | 9千円以上 |
30万円超40万円以下 | 1万2千円以上 |
40万円超50万円以下 | 1万5千円以上 |
50万円超100万円以下 | 2万円以上 |
100万円超150万円以下 | 3万円以上 |
150万円超200万円以下 | 4万円以上 |
200万円超250万円以下 | 5万円以上 |
250万円超300万円以下 | 6万円以上 |
300万円超350万円以下 | 7万円以上 |
350万円超400万円以下 | 8万円以上 |
400万円超450万円以下 | 9万円以上 |
450万円超500万円以下 | 10万円以上 |
借りたい金額・万円超万円以下希望する利用枠が決まっている人は、返済プランを立てながら利用を検討するのもいいでしょう。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」のデメリット
ゆうちょ銀行が代理業者として媒介するカードローン「したく」には、次のようなデメリットもあります。
- 500万円超の借り入れは不可
- 即日融資は不可
銀行カードローンは限度額が最高800万円~1,000以上の場合も多いなか、希望できる限度額が小さいのがゆうちょ銀行のカードローンのデメリットです。
500万円を超える利用枠が必要なら、他の銀行カードローンを検討してみましょう。「おすすめのカードローン!各カードローンの特徴総まとめ」では、メガバンクだけでなくネット銀行や地方銀行(地銀)のおすすめカードローンも紹介しています。
またローン専用カード(キャッシングに使うカード)は郵送で送られてくるため、申し込んだその日に借り入れすることはできません。
ゆうちょ銀行カードローンに関する疑問を解決!
カードローンは言わば「借金」。カードローン初心者の場合はもちろん、利用したことのないカードローンは「安心して使えるかどうか」確認しておきたいですよね。
この章では、ゆうちょ銀行が代理業者となるカードローン「したく」について次のような疑問にお答えします。
知りたい項目を選択すると、該当部分へ移動します。
ゆうちょ銀行カードローンの疑問1、入会金や年会費はかかる?
ゆうちょ銀行カードローン「したく」は、入会金・年会費が一切かかりません。
そのため「いざという時にキャッシングできるよう、とりあえず契約だけしておこうかな」という人にもオススメです。
ゆうちょ銀行カードローンの疑問2、在籍確認はある?
ゆうちょ銀行カードローン「したく」を申し込むと、在籍確認の電話が職場にかかってきます。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」には利用明細書を発行しないプランも。プライバシーをしっかり守りたい人は利用するのがオススメです。
「職場の上司や同僚、家族にカードローンの利用を知られたくない!」という人は、次の記事も参考にしてくださいね。
ゆうちょ銀行カードローンの疑問3、審査の基準は?
カードローン申し込み時に多くの人が「審査に通るかどうか」で不安を感じます。
カードローンを扱う金融機関(銀行や消費者金融など)は、「年収がこれくらいあれば通ります」というような具体的なラインを公表していません。
しかし「カードローンの審査で見られる項目」から、審査に通るかどうかの目安を確認することは可能です。
カードローン会社によって審査基準や重要視するポイントは異なりますが、基本的には次のような点で有利になります。
項目 | 詳しい内容と判断基準 |
---|---|
職業・収入 | ・正社員や公務員は有利 ・勤務年数が長いと有利 ・収入が安定しているほうが有利 |
住居 | ・賃貸より持ち家が有利 ・居住年数が長いと有利 |
家族 | ・可処分所得※の多い家族構成だと有利 |
一方で次のような状況は、審査落ちの原因となる恐れもあるため注意が必要です。
項目 | 詳しい内容と判断基準 |
---|---|
信用情報 | ・延滞情報が残っていると不利 ・債務整理や代位弁済の情報が残っていると不利 ・借入の申込数が多いと不利 |
希望限度額 | ・収入に対し希望限度額が高すぎると不利 |
資金使途 | ・ギャンブルなど、返済の見込みが薄い使用目的だと不利 |
カードローンの審査基準について更に詳しく知りたい人には、次の記事もオススメです。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」の申込方法と必要書類
最後にゆうちょ銀行カードローン「したく」の申し込み・契約の流れと、必要書類について説明します。
カードローン申し込みから契約・借入までの流れは次のとおりです。
- インターネット・電話・ゆうちょ銀行取扱店のいずれかで申し込む
- 仮審査が行われる
- 審査が通ったら、申込書に必要事項を記入し必要書類と返送(郵送)する
- カードが自宅に届いたら、利用開始手続専用ダイヤルへ電話する
申込書とあわせて郵送する必要書類は、次のとおりです。
書類 | 該当するもの |
---|---|
本人確認書類 | 次のいずれか(すべて写し) ・運転免許証 ・顔写真付き住基ネットカード ・個人番号カード(※1) ・パスポート ・健康保険証 ・外国人登録証明書(※2) ・在留カード(※2) ・特別永住者証明書 |
所得確認書類(※3) | 次のいずれか(すべて写し) ・源泉徴収票 ・住民税決定通知書 ・所得証明書 ・給与明細書2カ月分 ・確定申告書第1表、第2表 |
※2:永住者の記載があるもの
※3:申し込み金額が50万円を超える場合
書類に不備があると再提出が必要になり、お金を借りたい日までに間に合わなくなる恐れも。
書類の記載事項に間違いがないか、しっかり確認してから提出しましょう。
ゆうちょ銀行カードローンは他社と金利を比べてから利用がオススメ
ただし希望できる利用限度額は500万円まで。
「今後はそれよりも高い限度額に増額したい」という人は、限度額が高く設定されている銀行カードローンを利用しましょう。
当サイトでは審査前に確認したいポイントだけでなく、賢く返済する方法、お金に関する豆知識なども幅広く紹介しています。ぜひ役立ててくださいね。