カードローンの返済方法や、返済の負担を軽減するコツを知っていますか。
わざわざ消費者金融の専用ATMまで行って、返済しないといけないと思っているなら大間違い。仕事帰りに最寄りのコンビニATMからも簡単に返済できるんですよ。
またカードローンの金利は日割り計算なので、同じ額を同じ金利で借りても、早く返せば返すほど利息の負担が少なくなります。
カードローン各社では、返済期日より前の返済も受け付けていますから、返済期日を待たずにこまめに返済することで、返済総額を抑えることが可能です。
この記事では、カードローンの返済方法と、返済総額を少なくするためのコツについて徹底的に解説します。
カードローンの返済方法の種類!それぞれのメリット・デメリット
消費者金融や銀行など金融機関により異なりますが、カードローンには主に次のような返済方法があります。
- カードローン会社ATMや提携ATMからの振込
- 口座引落し
- ネットバンキングから返済
- 銀行振込
返済方法の種類と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
専用ATMやコンビニATMから返済するのが便利
まずは専用ATMやコンビニATMから返済する方法です。自分でATMまでいく必要があり、返済期日を忘れていると延滞してしまうというデメリットはありますが、多くの人が利用しています。
大手消費者金融や銀行カードローンならコンビニATMから返済できるところも多いので、仕事帰りや早朝・深夜でも返済できて便利なのがメリットです。
通帳に返済の記録が残ることもありません。「カードローンの利用を家族に知られたくないな」という人には嬉しいですね。
口座引落しは自動で返済できて便利だけど通帳に記録が残る
口座引落で返済するメリットは、わざわざ銀行やATMに行かなくてもいいこと。自動で引き落としされるので、「返済期日にATMに行けなくて延滞してしまった」なんて失敗も起こりません。
ただし、通帳記入したときに記録が残ってしまうというデメリットもあります。
家族にカードローンを内緒にしたい人は通帳を見られないようにする必要がありますので、ATMでの返済を選択するのが無難です。
ネットバンキングなら日時も場所も気にせず返済できる
新生銀行カードローンレイクやみずほ銀行カードローンなど、ネットバンキングをから返済できるカードローンもあります。
パソコン、スマホ、アプリから日時や場所を気にせず返済ができるのでとても便利です。
ただしこちらも、通帳記入すると返済の記録が残ってしまいます。
近くにATMがない場合は銀行振込が利用できる
自宅や職場の近くに、返済に利用できるATMがない場合には、銀行振込も利用できます。自分が使っている銀行などから振込する方法です。
デメリットは通帳記入すると記録が残ることと、銀行指定の振込手数料がかかることです。あまりメリットがない方法です。
カードローン返済のポイント1:手数料無料のATMを使う
コンビニATMでも返済できて便利なATM返済ですが、注意しないといけないのは手数料です。
コンビニや提携している銀行のATMを使う場合には、手数料がかかるカードローンもあります。
また自社ATMからの返済ならATM利用手数料が無料のところは多いですが、利用する時間帯によっては手数料が発生する場合も。
特に消費者金融の場合、コンビニATM利用手数料がかかってしまうことが多いです。手数料が有料だと1回の利用につき100~200円くらいかかります。1回や2回ならいいですが、何度も利用するとなると負担も大きくなります。
コンビニATM・提携ATM利用時の手数料の有無についてまとめましたので、参考にしてください。
会社 | 提携コンビニATM、提携銀行ATMでの返済時の手数料の有無 |
---|---|
SMBCモビット | 利用者負担 三井住友銀行提携ATMのみ無料 |
プロミス | 利用者負担 三井住友銀行提携ATM※のみ無料 |
レイク | 提携ATMは全て無料(セブン銀行、イーネット、ローソンATMなど) |
アイフル | 利用者負担 |
アコム | 利用者負担 |
オリックス銀行 | 提携ATMは全て無料(セブン銀行、イーネット、ローソンATMなど) |
みずほ銀行 | 利用者負担 みずほ銀行ATMも利用時間帯によっては利用者負担 |
三井住友銀行 | 提携ATMは全て無料(セブン銀行、イーネット、ローソンATMなど) |
提携ATMからの返済に手数料がかかるカードローンの場合、少し面倒でも、自社ATMを利用するのがおすすめです。
カードローン返済のポイント2:返済期日を給料日後に設定
カードローンで借りたお金は、毎月15日、25日、月末など、あらかじめ決めた日までに返済していきます。
返済で何より怖いのは、延滞してしまうことです。延滞するとペナルティーとして通常より高い金利がついてしまいます。延滞を防ぐためにできる、ちょっとしたコツをご紹介します。
返済期日を自由に選べる場合は、給料日翌日に設定しよう
返済期日は「毎月10日」「月末」などと決まっている会社もあれば、自分で好きな日を設定できる会社もあります。
返済期日を給料日の翌日や、給料日に近い日に設定しておけば、使ってしまう前に返済ができるので、延滞を防げます。
返済期日が土日祝日など、カードローン会社や銀行の休業日にあたる場合は、翌営業日が返済期日になります。
延滞になると、ペナルティーとして遅れた日数分には高い金利がつきますから、しっかり返済期日を把握して遅れないようにしましょう。
返済期日を知らせてくれるメールサービスを実施している会社もあります。
なお、ペナルティーの金利(損害遅延金)については「借金を返せないと裁判に!どうにも返済不能なら債務整理しかない」で紹介しています。
カードローン返済のポイント3:余裕があるときは繰り上げ返済
カードローンでは毎月の最低返済金額が、借入残高に応じて設定されています。
毎月この金額しか返済できないというわけではありません。余裕があるときに、決められた額以上に返済することもできます。すると、早く返済が進むので、利息の負担が減るんですよ。
繰り上げ返済を組み合わせて早く返済すれば返済総額が減る
返済期日は決まっていますが、期日前に返済することも可能なので、ぜひ早めに返済しましょう。
カードローンの金利は日割り計算なので、1日でも早く返済すれば、その分利息が安くなります。
期日前に返済する場合、カードローン会社に事前連絡の必要はないことがほとんどです。これなら、思いついた時、仕事帰りにATMから返済することも可能ですね。
早めに返済したお金の扱いはカードローン会社によって違います。アコムでは返済期日14日前以降に入金した分は当月返済分に充当してくれますが、15日前より早く入金したら前月の追加返済という扱いになります。
前月の追加返済として扱われたら、後ほどやってくる返済期日には決められた毎月の返済額全額を返済しないといけません。その場合でも、借入残高が早く減ることには変わりないので、利息負担は少なくなります。
早く返済すること、定期的な返済に追加して返済することを繰り上げ返済(随時返済)といいます。
カードローンの返済でボーナス払いの設定はできない
利息負担を減らすために、余裕がある月には、できるだけお金を返済に回すようにしましょう。しかし、返済額は無理のない程度にしてください。返済しすぎてお金が手元になくなってしまい、追加で借り入れすることになったら本末転倒です。
「ボーナスが入る月なら、いつもより多めに返済できる」という人もいるでしょう。しかし、カードローンの返済は、月々の支払を一定にするリボルビング方式なので、ボーナス払いを予め設定しておくことはできません。
繰り上げ返済、随時返済はいつでもできるので、ボーナスが入ったら、使ってしまわないうちに無理のない範囲の金額を返済に充てましょう。
カードローンの月々の返済額はいくら?ミニマムペイメントとは
カードローンでは毎月の最低返済金額が決まっているとご説明しました。最低返済金額はミニマムペイメントとも呼ばれ、消費者金融や銀行によって変わります。
例えばSMBCモビットと新生銀行カードローンのレイクの返済額は、次の表のようになっています。
借入残高 | SMBCモビット | レイク |
---|---|---|
10万円以下 | 4,000円 | 3,000円 |
10~20万円以下 | 8,000円 | 5,000円 |
20~30万円以下 | 11,000円 | 7,000円 |
30~40万円以下 | 11,000円 | 9,000円 |
40~50万円以下 | 13,000円 | 12,000円 |
カードローンによって最低返済額の扱いが異なっているのがわかりますね。
消費者金融や銀行カードローンの公式サイトには、返済シミュレーションができるページがあります。
- 月々の返済額を○円にすれば、返済回数(月数)は何回か
- 返済回数を○回にすれば、月々の返済額はいくらになるか
以上の2パターンでシミュレーションができる会社がほとんどで、新生銀行カードローンレイクなど、返済総額を表示してくれるところもあります。契約前にぜひ試してみてください。
カードローンは早めの返済で利息軽減!ATM手数料にも注意
カードローンの返済では、少しでも早く、そしてできるだけ手数料を抑えて返済するのがポイントでしたね。
どのカードローン会社でも随時返済は受け付けています。
余裕があるときに多めに返済して返済期間を短くすれば、毎月返済額にかかる利息を少なくでき、返済総額も減らすことが可能です。約定返済が滞らないよう、計画的に随時返済していきましょう。
そして、できるだけ手数料がかからないATMから返済をしましょう。
カードローンは契約期間中、限度額の範囲内でなら繰り返し利用できます。返済だけでなく借り入れにも、100~200円の手数料を毎回払うと出費がかさむので注意してくださいね。